キックボクシングはタイで人気のスポーツ?
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キックボクシングはタイの国技ムエタイを基にしてつくられた“日本発祥”のスポーツです。リングの上で、ボクシングと同じようにパンチを打ち合いますが、キックボクシングの場合はさらにキックも加わります。キックボクシングの歴史は第二次世界大戦頃まで遡りますが、ブームになったのは1966年頃のこと。当時、一世を風靡した沢村忠がその火付け役となりました。しかし、沢村氏が引退するとキックボクシングの人気は一気に下火となり、1993年のK-1発足まで競技人口は激減しています。
競技人口はボクシングの方が圧倒的に多い?
オリンピックの競技にもなっているボクシングの方が圧倒的に競技人口は多く、キックボクシングの100倍~200倍といわれています。試合でのファイトマネーの多さも影響しているようです。しかし、キックボクシングも、K-1ブームの頃に比べてかなり人口は減りましたが、それでもここ数年は少しずつ増えていっているとか。エクササイズとして人気になり、女性でキックボクシングを始める人が多くなり、フィットネスクラブなどのスタジオプラグラムにも取り入れられることが多くなりました。
キックボクシングでプロになれますか?
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キックボクシングは、国内で判明しているだけでも13の団体があり、その中に日本タイトルが9つあります。競技人口がそれほど多くない格闘技で日本王座がいくつもあるというのは問題で、この分裂をまとめないことには日本独自のスポーツと認められることもないでしょう。昨今のキックボクシングの試合での傾向としては、一流のムエタイ選手を倒したり、タイの2大スタジアムの王座を奪取することが世界王座の代わりになると言われています。しかし、タイのムエタイ選手と日本のキックボクシングのミドル級以上の選手が戦えないといった難点もあり課題も多く残ります。
キックボクシングの団体が統一されることはないの?
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日本発祥の格闘技でありながら、競技人口がなかなか伸びていかないキックボクシングの将来を考え1999年に発足されたのが「日本アマチュアキックボクシング連盟」。元ウルフ隼人・山本ジム会長が中心になり、14の加盟ジムを持って誕生。キックボクシングの技術の向上と、競技人口の拡大のために設立されました。現在はジャパンキックボクシングイノベーションの下部組織となっており、ワンマッチ大会を定期的に行っています。
キックボクシングブームに再び火がつくことはある?
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近年ではダイエットやストレス解消、美容目的などでキッズからシニアまで幅広い競技人口が増えています。また、アマチュアキックボクシングの場合はヘッドガードなどの防具を付けており、格闘技といえ安全に行えるスポーツの一つであることから女性の戦士も増え続けています。1960年代に真空飛び膝蹴りで有名になった沢村忠選手を知る高齢世代や、K-1でピーターアーツ選手やアーネストホースと選手を知った中年世代も多いでしょう。これからはさらにその下の若い世代に知られる選手が出てくると、再びキックボクシングブームが起こるかもしれません。